鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

ツバメのヒナの世話をする

ツバメのヒナの世話。

 

1、巣箱の中を30度にする。それ以下だとヒナには寒い。30度から35度までくらいにして、温度管理が難しいなら使い捨てカイロなどを巣の底に暑くないようにして敷いておいても良い。

 

2、エサは虫になるが、毛虫などは毒性がある物もいるので注意!クモ、カゲロウ、キャベツのアオムシ、小さいトンボなど。手に入らない場合はペットショップか大手のホームセンターなどでミルウォームという虫を買ってきて与える。1匹1円、一日に100匹は食べる。二時間おきに欲しがるだけ与える。つまり、つきっきりで世話をすることになるので、要注意!この虫には餌としてフスマという小麦の殻をむいた物を薄く剥いだ、牛などの飼料の中に放り込んであるので、虫自体に栄養がない。これをずっと与えていると、ヒナが栄養失調に陥って、いずれ死なすことになるので、虫に栄養を付けるためドッグフードを細かく砕いてその中にミルウォームを入れておく。この時必ずドッグフードに水を点々と散らしておくこと。虫も水が必要だから。こうして三日以上たった虫をヒナに与える。できれば外のクモやカゲロウもたまに与えると良い。

 

3、ヒナの大きさにもよるが、10日も育てていると、羽が生えそろってきてパタパタと飛ぶ練習を始めるので、止まり木のついたトリカゴに入れて、たまにカゴから出して部屋の中で練習させても良い。

 

4、飛べる様になったら放鳥だが、このときどこでも良いのではなく、ネコやカラスがいない場所で、他のツバメたちがたむろしている所をねらう。それから、可愛くても飛べる様になったらすぐに放す。口ばしに黄色いゴムが付いている間に放すと他のツバメが世話をしてくれるから。一人前になってしまうと誰も面倒を見てくれなくて、野生で生きていけなくなる。

 

5、エサの注意事項として、ツバメは完全な動物食なので、植物性の物は禁忌。練エサなどを推奨するペットショップや獣医もいるが、絶対にダメ!糞詰まりを起こして困ることになる。練エサには小麦粉が入っているから。それから、ミルウォームはあまり大きなものを与えないこと。ヒナが消化できなくて、虫がそのまま尻からでてきたりすることがある。

 

  以上、ツバメのヒナはとても高くつき世話も生半可な気持ちではできないので、途中で投げ出したりいい加減な気持ちになるなら、初めから手を出さないこと!

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