鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

イヌシダ通信 南夜濁国の困惑

イヌシダ通信社 ハト子は南夜濁国派遣記者と対談する

「ご苦労様でした、コウノトリ嘴子(はしこ)さん。今、南夜濁国は日本のホワイト国取り上げの問題で、上へ下への大騒動と聞いていますが、如何ですか?」コウノトリ嘴子にコーヒーを出しながら、ハト子それとなく問題を窺う。コーヒーは深いカップに入れられており、口ばしの長い嘴子でも楽に飲める。「それはもう、阿倍川首相が例の三品目を南夜濁国へ輸出に際しての優遇措置を取りやめる、と発表してからパニック状態ですよ!まるで宣戦布告をされたかのような状況です」「日本製品不買運動まで起きていますね。売らないと言っているのではなく、他の国並みにする、と言われただけなのに、まるでヒステリーです。あなたは危なくなかったですか?大切なコウノトリに何かあったら大変だ、早く戻そう、とデスクが大慌てでしたよ」「私たちコウノトリは彼の国でも大切にされているので、そこは大丈夫でした。それにしても、阿倍川首相はよくやってくださいました。本当に南夜濁国の我が国に対する今までの仕打ちときたら、歯がゆい思いでしたから。自分たちのやって来たことを棚に上げて、呆れた国です」大切にされていた嘴子でも、内心許しがたいと思っていたらしい。「まあ、反日無罪というふざけた国ですからね。こんなことを教育に盛り込んでいるくせに、欲しい物が少しばかり時間がかかるようになる、といって、そこまで慌てるなんておかしいですね。そんなに憎い国の物など、意地でも買わない、ようにするのが筋でしょうに」ハト子、少々興奮気味!「おっしゃる通りです。そもそも、反日の気持ちが強い学大統領になってから、ひどくなりました。どこに自国の哨戒機にレーダー照射を受けて、平然としている国がありますか!もしこれが麦国の機体だったら、即、ミサイルが飛んできますよ!下手をすれば戦争です!阿倍川餅三首相はよく今までガマンしました」嘴子、自分もガマンしていたようである。「学大統領は、わが国がこんな手段に出るとは夢にも思っていなかったのでしょう。彼の頭にあるのは、ただひたすら北夜濁国との統一です。北と統一して南北夜濁国となり、核を保持する大国の仲間入りをし、自分は統一を成し遂げた大統領として、後世まで歴史に残る偉人となりたいのだと思いますね。しかし、非常に無策な指導者です。こんな人間を頂いていては国が滅びますよ!」「全くです、ここは一つ、彼が指導者から転落するまで、阿倍川首相には頑張って欲しいです。三品目はきちんと輸出できるのですから、南夜濁国ももう甘えるのはいい加減が良いです」

コウノトリ嘴子はしばらく本社で羽を休めた後、今度はハワイで火山の取材をするそうだ。