鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

イヌシダ通信 コロナが好む動物は?

イヌシダ通信社の会議室。ニンゲンのコロナ感染症対策を取材する会議前。伝書鳩ハト子とコウノトリ嘴子、隼タカオがトリ待ち顔で待機。「30分遅れるってさ」タカオが壁の時計を見て言う。「白頭鷲バルドが乗ったプライベートジェットが、気流の関係で遅れているのよ」ハト子が説明するが、コウノトリは不満そうにクラッタリングをするし「白頭鷲でもジェット機で来るのか、飛んでくりゃいいのに」ハヤブサはむちゃなことを言う。「海に落ちちゃうわよ、麦国からは相当の距離だから。麦国の感染者数はすごいけど南米も負けていないわね、それで行くと日本の感染者数なんて発表するのもおこがましいくらい少ないのよ。私は思うんだけど、今回の新型コロナウイルスは肉食の動物が好きなんじゃないかしら?だから肉食が多い人種に喜んで獲りつく」ハト子が思いがけない持論を口走る!「だから肉食がメインの人々に感染者や死者が多いという訳ですか?でも、日本人に感染している理由は?」「だからね、タカオ、日本人は昔から発酵食品の多い日本食を食べてきたけど、最近の若者は肉が好きでしょ。それと高齢者は健康長寿を保つため肉を食べろ、と言われている。肉はほどほどにして和食をメインにする日本人には、コロナもタジタジになって体内の免疫細胞にやられるから、なかなか獲りつけられない」「そういえばトラやライオン、ネコなんかにも感染するって専門家が言ってたわ」嘴子、納得顔だ。ヨーロッパ、北米、南米、など肉と縁が切れない国が多い。「最近では欧米で健康食として和食が人気ですが」タカオ、異論がありそうだが、主食ではないからね、とハト子に蹴られた。「特に肉や油が悪いような気がする、麦国の肥満ニンゲンは異常だわ。私たち鳥類があんなに太ったら、重くて飛べなくなっちゃう」「だからバルドはジェット機で来るんですね」タカオはワシのくせにニンゲンの乗り物に乗ってくる、白頭鷲が気に食わないようだ。「養殖して牛や羊を増やし、たらふく食べる。ニワトリもヒナを肥え太らせて数か月で肉にする。健康を害するほど食べるから悪いモノに獲りつかれるのよ!」「肉食がコロナ感染の理由かどうか、だれも調べていないからわかりませんが、発酵食品が主の和食はウイルス撃退に効果があると思いますね、ただずっと食べ続けなければなりません。テレビで良いと言うと、店頭から売り切れが続出するけど、すぐ熱が冷める、というのではダメです。必ず三食に取り入れて何年も食べ続ける。まあ、日本人は大昔から和食で過ごしてきて、体が出来上がっていますが、欧米人はちょこっと食べるくらいでしょう」コウノトリの意見だ。アジア人は発酵食品が好きだ。日本人と染色体も似ているだろう。お隣さんの国々もコロナの撃退では、サーズなどで懲りた故にコロナ対策が優秀だ、とハト子は言う。「ぼくは肉食なんですが」ハヤブサが遠慮がちに言ったけど「バルドもそうよ、ねえ、嘴子、あんたもそうよね、サカナやヘビ、トカゲ、カエルなんか大好きだものね」ハト子、慰める。「肉食の動物は絶滅危惧種が多いのよ、珍しくないのは穀物食のトリ」カラスやトビは沢山います。ハヤブサコウノトリが口をそろえた!