鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

黄砂は目に良くない!

黄砂の季節になった。とは言ってももう、ずっと前から黄砂はやってきている。わが町は日本海に近い。黄砂がやって来ると、真っ先に挨拶をしてから通り過ぎる地域、と言っても過言ではない。黄砂がお出でになると、車が汚れるからすぐわかる。スギ花粉の次くらいにやって来て、ヒノキ花粉と手をつないでいるようだ。洗濯物を外に干すなど愚の骨頂である。もう何十年も外干しなどしたことがないし、家には空気清浄機を二台置いていてフル回転させている。一台は日立の安い物だが、二年前に買ったのはダイキンで少々高かった。これは居間に置いているが、コロナが賑やかになったので良かったと思っている。黄砂も花粉も吸ってくれているようだ。日立は花粉の撃退のために購入したのだが、ダイキンはガスファンヒーターが時折臭いにおいを出すのに閉口して、上等の空気清浄機なら役に立つか、と考えて設置した。はっきり言って役には立たなかったが、そのほかの空気清浄には効力を発揮してくれている。ガスの臭いはいつもではなく、ヒーターのメーカーであるリンナイに言わせると、プロパンのガスが少なくなってきた時に付けてある臭いが、ヒーターの点火時に漏れ出てくることがあり、空気清浄機では対処できないとの説明であった。そういう微妙な臭いなどを消すには大型の設備が必要だ、とはダイキンさんの説明。

黄砂だの花粉だのと困った連中が挨拶に来るのはお断りなのだが、それは私だけではない。時おりやって来る友人も最近はこれらに閉口してきたと言う。数年前からナミダが出にくくなり、目が痒くなると言うのだ。それはドライアイだから眼科に行くことを勧めたが、本人はそうではない、と頑強に否定する。何を根拠に否定するのかわからないので、では目を10秒間瞬き無しに開けておられるか?それができればドライアイではない、と言って、試してもらう。彼女が目を開けておれた時間は3秒!立派なドライアイである。そして、彼女は目をよく擦る。右に左に、キュッキュッキュとじつに念入りに擦り続ける!一度計ってみたら20秒間はたっぷり擦っていた。こちらはあんぐり口を開けて見ていたと言ってよい。今の季節には来訪したあと、必ずやる友人の行為は危険極まりない。最近は目の具合が甚だ悪くなった、と愚痴るので、そりゃそうでしょ。今は黄砂の季節!これだけ擦りゃ、さぞかし角膜に傷が付いていることだろう。眼科に行ったほうが良いよ、と再び忠告する。「あんたんちは街はずれで、車がないと買い物難民でしょ。車に乗れなくなるとお手上げ」ヒトの忠告は大嫌いな友人だが、車に乗れなくなる、という言葉は効いたらしい。後日、立ち寄った時、眼科に行くつもりで病院に行ってきた。と寝言のようなことを言う。「保険証を忘れていてね」「眼科は予約制でしょ。予約を取ったの?」「取ってない」彼女が車に乗れなくなるのは、そう遠くないような気がした!