鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

東京五輪の開催は賭け!

ケチの付き通しだった東京五輪。国民の半数以上が中止に賛成で、さらにケチの上乗せであるが、開催に賛成の人々もいるのを忘れてはならない。私は誘致した時から、また金食い虫を引っ張って来て!と思ったものだ。どうせ利権が絡んでいるのだろうことは見え見えである。カネのかからない小さなオリンピック開催を目指す、と言っておいて予算がドンドン膨れ上がった。国立競技場もしかり!前の競技場を少しリフォームして使えばよかったのに、五輪で懐を肥やすニンゲンが相当いる。半面、コロナで都のカネを使ってしまい、知事さんははらわたが煮えくり返っているだろう。五輪中止となればさらに思わぬ出費を迫られる。どんなことがあっても開催にこぎつけねば!なのに聖火リレーの走者返上が次々に現れる。本当に体調が悪くて返上するのなら仕方がないけど、世論の尻馬に乗ってのことならとても賛同しかねる。芸能界の人間なら今後、二度と応援したくない。テニス界のトッププレイヤーも尻馬にお乗りになっている口だ。彼らはオリンピックなど頂点ではないのだ。四大大会というその上を行く大イベントがあるのだから。しかし、そうではない種目の参加者は四年に一回の五輪に出場し、メダルを取る、できれば黄金色に輝くメダルを狙うのが唯一の望みなのだ。どの種目も世界大会はあるが、テニスの四大大会ほど権威はないだろう。彼らにはオリンピックが最高峰なのである。だから、軽々しく中止を視野に入れて、など口が腐っても言えないのだ。年齢も今回が最後のチャンス、と言う方がいるはず。

オリンピックが中止になったことは過去にもある。戦争のためである。東京で開かれる予定になっていたようだ。やっと第一回にこぎつけることが出来たのは1964年。当時、私は高校生だった。修学旅行から帰って来てくたくたになり、昼寝をしていたら隣のおばちゃんが聖火が来たよ、と怒鳴っていて、あわてて起きた。家の前を高校の上級生がトーチを掲げて走り抜けて行った。オリンピックが何のことかよくわからなかった頃で、三波春夫東京オリンピック音頭を賑やかに歌っていて、学校でそれに振付をして運動会で踊らされた。開催が近づくにつれて国民も五輪の話題が多くなりテレビが売れ出した。我が家は白黒のテレビだったが大きな観光旅館などはカラーテレビをロビーに設置していて、オリンピックをカラーで見られたらいいな、と思った。まさか、二度目の東京五輪が利権とウイルスに翻弄されようとは!ここまでこぎつけたのだ。間際でドタキャンして反日色の強いメディアを喜ばせないで欲しいのである!