鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

ヒメタニワタリ

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 草友からいただいた超珍品シダを育ててかなりの年月が経った。今年に入って出てきた新葉が大変美しいので、携帯ガラホで撮影する。葉は大きくて長い。どこがヒメだと言いたくなる。このシダは日本でも小笠原と沖縄諸島の二か所にしか自生していないというヒメタニワタリで、絶滅危惧種になっている。これは胞子培養で育てた物を頂いた。誰かが現地で引っこ抜いてきたのではなく、胞子を採取してきたらしい。シダの図鑑ではハート型のもっと小ぶりな葉だったのに、肥料が効きすぎたのだろうか、それとも育ててくれているニンゲンに礼の意味で、大きな葉を展開してくれたとか。株は山野草用の信楽焼4号深鉢に入れて、赤玉土と近くの元火山から失敬してきた抗火石の砕いたものを混ぜて植えている。それに透明なビニール袋を被せ、天井部分は開けてあるが、全体に湿度が高い状態で台所の明るい所へ陣取っている。夏はエアコン、冬は暖房の恩恵にあずかれるように、それは気を遣うのだ。肥料はマグアンプKの大粒を二個、液肥は使わない。水切れに注意して、絶えず土の表面が湿っている状態にしてある。そろそろ、葉の裏の胞子が熟して株の足元にハラハラと落ちる頃になる。上手くいけば前葉体からシダの赤ん坊が見られるだろう!