鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

金ピカのトカゲ!

我が家の敷地内やその近辺には色々な動物が住んでいる。大体は小動物だがアナグマやチョウセンイタチはけっこう大きいので中動物になるかも?居て欲しくないのは長いお方だ。青いのや黒いのや縞模様の個体とさまざまだが、どれも日本固有種になるらしい。トカゲの類もいる。カナヘビにヤモリ、ニホントカゲなど彼らは足があり逃げるのが早い。ヤモリなど、家の中に入って来たら追い出すのに大骨折りである。あきらめて自分で出て行ってもらうのを期待して放っておくことになるが、その辺をウロチョロされるのはあまり気分が良くない!ゴキブリより少しマシというくらいで、それがまた何をしに入ってくるのやら、網戸にしておくと隙間から必ず侵入するので窓も開けられないのだ。春先に油断してつい台所の窓を遅くまで閉めなかったら侵入された。小さな3センチほどのコドモだが、柱にへばりついているのを見つけた。まだヒーターを朝晩付けるほどの陽気で、気温が下がってくると彼らは動きが鈍くなる。大きめの封筒をヤモリの下に構えて、紙でヤモリの子をつついた。ポトンと封筒の中に落ちる。それを急いで勝手口の外に置いた。クモやトックリバチなどもこの方法で捕まえて、入れ物ごと外に出す。数時間後に袋だけ回収するが、ハエトリグモは何度出してもまた入ってきているので、ハエを取ってくれているのだろうか、と期待する。爬虫類ではヤモリだけが侵入し、カナヘビニホントカゲは入ってきたことがない。彼らは隙間を見つけて無理やりニンゲンさまの住居に入り込むなどということは考えないようだ。カナヘビは敷地内に数匹いて、プランターの中に卵を産んでいる。コドモはやっぱり3センチくらいだが、トカゲの中ではかなり愛想が良い。水やりをしていると植物の間から出てきて、水がかけられるのを待っている。植物の葉に付いた水滴を飲むのだ。彼らのことをトカちゃんと呼んでいるが、ヒトが近づいても逃げないので可愛い。顔をよく見るとマブタがあって、ちょっとトリに似ている。背中にはトゲトゲの立ち上がったウロコが何列かあり、恐竜を彷彿とさせるのがおもしろい。手を出すと乗ってきそうだが、そこまではする気がないので乗せたことはない。東側に置いているプランターに卵を産んでいたらしく、コドモが三匹ウロウロしていた。そこはお隣さんのエアコン室外機がちょくちょく作動するので空気が乾燥気味で、カナヘビの生まれたてには良くない環境だった。何とかして西側の親たちがいる方へ移動させたいが、入れ物がない。場所を離れている間に居なくなりそうだ。仕方がないので手に乗ってもらい、そっと両手で包んで西側に連れて行った。後で念入りに手を洗った。側溝の傍の路地にある石垣にはサワガニやカタツムリ、陸ガイのキセルガイなどとニホントカゲが住んでいる。トカゲ以外は雨の後によく見かけるが、ニホントカゲは陽気がいい時に良く出会う。一度、金ピカのトカゲが石垣の間から出てきてびっくりした!ええっ、金のトカゲ!いつも見るトカゲは背中に白っぽい筋が数本あり体の三分の一後ろはコバルトブルーだ。それしか見たことがなかったので、この手のトカゲはこういう色なんだ、と思っていた。とてもすばしこくて、しっかり見る間もない。ヒトに出会うと脱兎のごとく逃げてしまう。ゴキブリより早い!可愛くない生き物だ。しかし金ピカの個体は丸々と太ってずっしりと貫禄があった。じろっとヒトを見た後、おもむろに草むらの中へと姿を消した。カメラを持っていなかったので撮影できなかったが、太陽の光を反射して、それは見事なキンのトカゲであった。おめでたいトカゲだ。今度見たらなんとか写真に撮っておきたいものである!