鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

横断歩道も危険!

道路を横断するときは横断歩道を使う。車はヒトが横断しようとしている時は、横断歩道の手前で停車しなければならない。・・・と車の免許を取る時にならった。更新するときも講習で再度言われる。ところが最近の交通事故は横断歩道で歩行者を轢いてしまう、轢かれてしまうことが多い!たぶん高齢化が進んで高齢の歩行者が多くなったからだと推察する。それから車が法令を守らず横断歩道の手前で止まってくれない、だから事故になる、とはマスコミの意見である。しかし、私が子供のころは、車は急には止まれない、横断歩道を渡る時も左右を確認して車が来ていないか注意しながら渡りましょう、とセンセーにならった!そうなのだ、横断歩道だろうと信号付きの交差点だろうと、歩行者も信号も無視して突っ込んでくる車は多い!歩行者は車も自転車やバイクなども来ていないことを十二分に確認してから渡るべきである。こちらが青信号だから優先権はこちらだ、と我を貼って横断し車が止まらなかったらどうなるか?ケガをしたり死んだりして損をするのは自分だ。自殺しようとしてフラフラと道路に出れば、車は迷惑するが、まあ、おおむね歩行者は得をしない。いくら何億も賠償金を貰っても、半身不随なんかになったらやっぱり困る!信号が青でも車が近くに迫ってきたら、本当に止まってくれるのか確かめてから横断しよう。信号無しの横断歩道では手を上げて、渡る意思を示しても車はよそ見をしていて、ヒトに気づかないかもしれない。もしかしたらわざと止まらないかもしれない。

若いころ大都会のデザイナースクールに入学していて、学校から電車で一駅のところに学生寮があった。一駅といっても電車を降りてから15分ほど歩く。ラッシュの時は根性出して弾丸のようにぶつかって乗らないと乗れないほどの満員電車で通学する。当然帰りも多くて信号がある道は大混雑だった。ゆったりと歩きたくて時おり信号のない交差点を通る方の道を帰ったりした。ある日、その道の交差点で大勢の帰路につく人々の後ろを付いて、交差点に入った。車は整然と止ってくれている。安心して歩きだし何気なく止まっている車の後方に目をやった。軽トラが走ってくる。三車線の道路で一番奥の車線は何もいない。走ってくるクルマはそこに車線変更をして突っ込んできた。私の前を女子学生のようなお嬢さんが足早に横断中だ。ドンっと鈍い音がしてお嬢さんは高く宙に跳ね飛ばされ、パシっと道路に叩きつけられた。パトカーの真ん前である!大勢の目撃者、警官の前。お巡りさんが下りてくる。私は足が震えて交差点を渡るのに時間がかかった。車が止まっているしゾロゾロ横断中の歩行者がいるのに、運転手はわからなかったのだろうか? 魔が差したとしか思えない。何十年もたった今でもあの時の光景を思い出す。あの交差点はすぐに信号がついたが、あんな大きな交差点になぜ信号機がなかったのか、疑問だ。大勢のヒトが渡っている、しかも車は止まってくれている、こういう所の横断でも安心はできないのだ。最近のドライバーは横断歩道で渡ろうとしているヒトがいても、ほとんど止まらないそうだ。わが町の裏通りでも横断歩道で突っ立っていたけど左右10台ほどの車が平然と通過してくれた。一台も止まってくれなかった。全部行ってしまってから、右左を三べんも確認してから素早く渡った。横断歩道も信号も絶対信用するべからず!