鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

巨星倒れる!

生き物は生まれるやいなや、死に向かって前進する。ヒトはその生き物にとって長生きをする稀有な存在だが、すべて寿命を迎えられるのではない。100歳を超すめでたい方もあれば、生まれるとすぐに死んでしまったり殺されたりする理不尽な命もある。長らく我が国のトップに君臨した、安倍元総理が亡くなった。参議院議員選挙の応援に駆けつけて壇上に上がっての時、暴漢から銃撃を受けたのだ!これも神の采配と言えばそうなのだが、しかし、理不尽極まりない出来事であった。それも、犯人の一方的な思い込みによる暴挙!許されて良いはずがない。まだまだ働ける、頼りにしたい、政治家たちも国民も、そう思っている者が多いはずである。彼のヒトが亡くなって、心に大きな穴が空いた、思ってもみない喪失感が心を襲った。テレビが揃って事件の全容をこれでもか、と報道したが、見るのも聞くのも辛い。新聞もデカデカとはみ出しそうな字体で何ページにもわたって、こまごま、クドクドと書き上げた!親戚縁者ではなく友人でもなく、ただ総理大臣をしていた時に国民だっただけだが、これだけ心に衝撃を与えられたヒトはいない。あちこちの献花台が花で埋まり、暴漢へ対する怒りの言葉が民衆から発せられた、衝撃的な大事件である!今後、日本の歴史に、安倍元総理は銃撃に倒れた名宰相として長く残り、語り伝えられることであろう!日本を取り巻く国々は、なにやらきな臭いにおいを発する所が多いが、国のトップは何があっても国民と民主主義を守って欲しい。この度の事件は警備において、少々抜けた様子で油断があったと言いたい。いくら現職でないから、といって、あの警備はいただけない。今やほとんどのニンゲンがスマホ持参だ。メディアの者だけが写真を撮れる時代ではない。衆人環視の中での事件である。大特ダネの写真や動画をシロウトが撮っており、警察やSPは言い訳ができないはず。警察の本部長が記者会見を開いたのを見て、「あ、君はクビ!」と思わずつぶやく。犯人はすぐ取り押さえられたが、これがアメリカなら、とっくに警官の一斉射撃を食らっていたに違いない。すぐに犯人を消したがる米国は、犯人から警察の手落ちをバラされたくないからだろうが、事件の真意がわからなくなる。もしかしたら、彼のヒトを煙たく思っている、どっかの国が暗殺を頼んだかもしれないのだ。米国だけがニュースで暗殺された、と報じたではないか!

岸田首相が最後の応援を行ったニュースを見て、複雑な気持ちになった。真後ろにへばりついているコワモテのSPらしき男性が、超気になって、やればできるじゃないか、と思ってしまう!