鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

汚染水処理

原発事故で溜まりに溜まった汚染水が大きなタンクに1000個も溜まったそうだ。とうとう今年の夏以降に海洋放出するらしい。先送り、先送りで1000個も溜まってしまった。もう、にっちもさっちも行かない。大気に放出するか、海に流すか、と数年前から関係者を集めては相談していた。ニュースでその都度流すのを聞いて、白けることこの上ない。東電も政府も、なんとかして国民をごまかそうにかかっていたが、アルプスなどとあだ名をつけられる前に、さっさと海に流したらよかったのだ。漁業者の生活が、とか近隣のうるさい国々のクレームが、と評定していたのだろう。関係ないモノが勝手なことを言うな、と怒られそうだが、では、他にどんな良い方法があるというのだ?あるなら、教えていただきたい。先送りしたあげくが、この溜まりようだ。しまいに福島県一杯どころか本州島がタンクだらけになる!結局、流すより方法がないのに、ぐずぐずしていてこの様だ。お偉い方々は、踏ん張って先送りをしていれば、そのうち定年退職だの移動だので関係が亡くなる、それまでの辛抱だ、なんて思っていたのではないか?お偉い方々は、何か起これば、責任を取って辞めます、と逃げられる。しかし、ことは原発関係、放射性物質が相手なのだ。そう簡単に逃げてもらっては困る。もっと早く決断すれば、こんなにタンクを並べなくても済むだろうに!方法がないのだ!漁業者の方々も、地域住民の方々も、津波のせいでこうなったのだから、仕方がない。放っておくともっともっと、困ったことになるのだ。こうなったら、東電とお上から、なるべく高額の慰謝料を踏んだ食って折り合いをつけよう。諸外国だって皆、海に流しているのだ。どれだけ高濃度の汚染水を流しているのか調べて、大きな看板に表示するが良い。事故を起こした原発では多くの職員や工員が命を懸けて、日夜後始末をしておられる。彼らが企んで起こした事故ではないのにだ!ロボットアームの高性能機器が開発されて、少しづつ溶けた燃料を回収しているらしい。今は耳かき一杯ずつだが、そのうち工事現場で活躍するような、すごい重機でごそっとかきとれるような日が来ると思う。ただ、ごっそりとかきとって、事故現場から持ち出した後が大変だ。強い放射線を放つガラクタをどこに収容するのだ?それを考えるのが先だと思う。こちらは海に流せ、なんて言うことはできない。チェルノブイリよりも分厚くて地震にも津波にもびくともしない、鉛の入れ物を作って保管するのか?危険な原発を設置しているのだから、いっそその下を1000mほど掘って、その危険物質を仕舞っておくより仕方がなさそうだが。