鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

鳥類の雑誌

BIRDER(バーダー)という雑誌を買った。鳥の雑誌である。新聞広告で猛禽の特集とあったのでネットで注文した。昔は市内に数軒の本屋があったのだけど、今は6キロほど離れた所に一軒だけで、おそらく店頭にはないと思いネットで買うことにしたのだ。本はけっこう高かったが、写真がほとんどだろうから仕方がない。首を長くするほどではなかったが、まあ、わりとすぐに届いた。薄い紙みたいな段ボールの袋に入った本は、まるで大学ノートか、と思うほどペッちゃんこの薄さだ。ページ数は100ページ。表紙には眼光鋭い冠ワシという初めて見る猛禽が載っていた。猛禽はイヌワシのほかオオワシオジロワシ、カラフトワシ、憧れのハクトウワシも載っており、ページ数は少ないモノのなかなかの迫力である。留鳥として日本にいる鳥から、冬の間だけご挨拶程度に姿を見せるワシやタカ、それから日本特産の固有種であるヤマドリやキジも見ることが出来た。ハクトウワシなんか米国の国鳥である。日本などで姿を拝めるなんて思いもつかなかったが、なんとここ最近北海道東部の野付半島で確認されたそうだ。北海道知床に行けば冬季、海ワシが何十羽も見られるとかでうらやましい。海ワシというのはオオワシオジロワシハクトウワシなどで、おもに魚を捕って食べている。オオワシはここ30年近く、琵琶湖の北部の山本山に毎年飛来してくれて、湖北のアイドル扱いである。新聞にも、今年もやってきてくれた、との記事がでていて、よくきてくれた、ありがとう、と言いたくなる。オオワシの寿命は30年ほどらしいが、このメスのオオワシは今年で28年の飛来で、ファンも多く「山本山のおばあちゃん」と呼ばれているそうだ。本には大きなブラックバスを鷲掴みして湖から舞い上がる姿が映し出されている。近ければ行ってご尊顔を拝したい気持ちになるが、琵琶湖までは150キロ以上ある。少々遠いので写真で我慢するより方法がない。オオワシより少し小さいが市内の高山にイヌワシのつがいが住み着いているので、その山に行けば、チラくらいはおがめるかもしれない。トビなら玄関を出て空を見上げればお目にかかれる。一応、彼らも立派な猛禽だが、生き物を捉えている姿は見たことがない。たまに道路の真ん中で交通事故にあったタヌキの死骸をついばんでいる所は見るが、まるでハゲワシやハゲタカの所業で誇り高い猛禽には遠い気がする。彼らは死骸だけではない。ヒトの弁当までかっさらう。昔、海岸で弁当を広げていてカラアゲをうばわれたことは忘れられない。ニンゲンの前に置いてあるカラアゲを、恐れもなく堂々と奪うのだから、猛禽の誇りなどカケラもない。しかし傍で見たトビは相当に大きかった。爪も嘴も鋭く、とても怖くて反撃などできない。もしかしたら海ワシ連中の方が温和で大人しいのかもしれない。トビは猛禽の仲間だが、BIRDERには載せてもらえなかった。死骸をあさったりカラアゲを掴み取ったり、ガラが悪い連中だからかもしれない!