鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

ご長寿エビの死

22年前に熱帯魚店から買って来たヌマエビのエビーが死んだ!この猛暑で最近元気がないな、とは思っていたのだけど、相当なご長寿だから持ちこたえられなかったようだ。朝、底に横たわって死んでいた。「エビーちゃん、やっぱり死んだのか!長いこと生きて毎日慰めてくれたね!ありがとう、ありがとう」と礼を言った。水槽用の火箸でなきがらを掴み、そっと水から出してとりあえず納豆の入れ物に入れておく。ついで手を水の中に突っ込みガラスにくっついていた巻貝を捕って、水槽の水をジャムのプラ鉢ですくい、そこに貝を入れる。この貝は何代めになるか忘れたイシマキガイである。死んだら買って来る、を繰り返し、最近では店に行っても売っていないようになった。あまり売れないのだろうか?今度死んだらネットで手に入れるより仕方ない。貝を入れておかないとガラスが汚くなって困るので、水棲の生き物を飼っている者には必需品である。水槽のあるじが死んでしまったので、貝は近所の熱帯魚を飼っている同級生に貰ってもらう、と勝手に決めてすぐさま配達をした。この暑さでエアコンのおこぼれがない同級生の水槽は、アマゾン出身のグッピーやテトラ類がほとんどだが、やっぱりチョコチョコ死ぬそうだ。エビの水槽は台所のシンクの上に置いていた。エアコンの室温を28度に設定しているが、水温も28度ほどあった。ご長寿エビには少し暑かったかもしれない。しかし22年間同じような状態で飼育していた。今年の去年以上に暑かったのが祟ったのだと思う。エアコンは朝つけたら寝るまで消さない。外出して誰もいなくなっても室内の植物たちのため、水槽の生き物のためにつけておく。外には熱帯地方のポインセチアやマンデビラ、カトレアの巨大輪などが置いてあるが、東側のカーポートで屋根はポリカーボネイトなので紫外線はかなりカットされる。しかし、この異常とも思える高温の連破に危機感を抱いた。マンデビラはカーポート内の入り口付近、ポインセチアはずっと奥に避難させた。午前11時頃には太陽が西よりになる。カトレアは一番奥のテーブルに置いていたのだが、なんと新しい枝からシースなしでツボミが三つも現れて大いにびっくりした。この毎日36度だの7度だのと気違いじみた陽気連続にシースなしでツボミ!多分開花は無理だろう、とたいして喜びが湧かなかったが、まあ、健気な態度にこちらも答えよう!カトレアの鉢の周りに焼きそばのカップを3個置き、水を満々と満たした。これでほとんど雨なしの毎日でもかなりの湿度が保たれるだろう。ちなみにこのカトレアは不定期咲きである。以前7月の下旬に咲いたことがあったし、真冬の2月、12月に咲いたこともある。気が向いたら咲くのだ。毎日ツボミの具合を見ていたが、ドンドン大きくなって二週間後、今にも咲きそうなほどにツボミが育った。シースというのはツボミをガードするフクロのことで、普通カトレアの花はこのフクロが先に出てくるのだ。このシースの中で大きくなって、やがてふくろを破ってツボミが顔を出す。カンガルーの赤ん坊が母親の袋から出るようなもの。シースなしのツボミは初めてじゃないが、大抵湿度不足で失敗する。今年は咲きそうだ。これも大いに異常である。玄関前の西側は西日で東よりもっと熱い!こちらに置いてあるカネを出しても買えない超貴重な植物は屋内に避難させた。こんなことは本当に初めてだ。夏を越せなかったご長寿エビを守ってやれなかったのが悔やまれるが、午前中に4号鉢へ土を入れてスミレの葉を敷いてエビを乗せてから埋葬した。