鳥と山野草の話

鳥類と山野草、主にシダ植物を書いたりします。

迷惑メール

ガラケーに迷惑メールが初めて入ったのは、もう十年以上前でスマホはほとんどなかった。差出人のない馴れ馴れしいメールだったので、親戚の子がよこしたのかと思ったくらいだ。迷惑メールなどという存在も知らなかったのだが、それから何週間かして再度似たようなのが入って来て、これはおかしいと気が付いた。その後連日入るので気味が悪くなって警察に行った。すると、相手にしないで無視しなさい、と言う。警察は実害がないと尻を上げない。しかし、こちらの心は穏やかではない!腹が立ったので、今度はドコモに電話をした。何とかしてくれるとは思わなかったのだが、さすがに大手の客商売である。何とかしてくれた。残してあった迷惑メールのアドレスを調べてくれてから、ほぼほぼパソコンから無作為に送り付けているとのこと。パソコンからのメールをブロックできますが、と言われたのでもちろんOKした。それで、長らく入ってこなかったが、最近になって世間では携帯の端末がガラケーからスマホに代わり、ぽつぽつ迷惑メールが入りだした。ヒマな連中が多いようだ。特にコロナで家にいるニンゲンが増えたり、また迷惑メールでなにがしかの小金を稼ぎたい連中がいて、パソコンをブロックする前以上にメールが入りだした。毎日時間に関係なく、早朝や昼間。夕方、夜中まで送り付けてくる。メールはすべて異なったアドレスで、これはドコモもなんともできないのではと考えたが一応電話してみた。一件一件ブロックするより方法がない、と言われ、ああそうですか、と答えたものの、電話をしている間にも入ってくる。電話は家庭電話を使っていた。こうなると思いつくのはアドレスを変えるより方法がない、ということ!いったん電話を切ってから、アドレスを変えるとあちこちに連絡しなきゃならない、面倒くさいことだ、と気が付いて少しばかり落ち込む。しかし、どう考えてもこれより方法がなさそうだ。なにしろ私のアドレスは小学生低学年でもすぐ覚えられるほどカンタンだった。迷惑メールが入るはずである。

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翌日、長くて変わったアドレスを作りドコモに電話をしてアドレス変更の操作手順を指示してもらった。これにはパケット通信料がかかる。アドレスを変更して、その旨を知り合いに連絡メールを送りまくった。携帯が故障しないかと気になるくらい。知り合いにメールするくらい件数が多いだけでチョロいのだ。一番困ったのはアマゾンにアドレス変更の手続きをしなきゃならないこと。しょっちゅう買い物をするのだから絶対である。いつもなら電話で操作方法を尋ねられるが、今はコロナでコールセンターに職員がいないらしくフリーダイヤルを閉じていた。大いに困った。頼りにしているMさんにメールで訊くと、カスタマーサービスを開けたらヘルプなどがある、とのこと。健闘を祈る、と激励された。カスタマーサービスを見つけるのに大手間を折ったが、あちこちクリックしていると、やっと使えそうな連絡方法に行きついた。どうでも連絡したい方は次の番号に電話して欲しい、とある。半信半疑でかけてみたら繋がった。アドレス変更の操作を指図してもらい、変更できたが、この一連のことを行うのに大変なエネルギーが要ったし、カネも時間もかかった。これは日本全国で換算すると大きな損失である。立派な犯罪になるのに、政府はどうして取り締まらないのか?デジタル庁もできたことだ。三人寄れば文殊の知恵どころではないだろう。真剣にこの迷惑メール問題を考えて欲しいものだ!